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夢占い（夢診断）とは
夢占い（ゆめうらない）とは、夢に出てきたものや状況を元に、現在の心理状態や近い未来に起こる出来事などを判断する作業のことです。
夢の内容には、見えない世界や無意識領域からの意味のあるメッセージが隠されているということを前提にしています。
夢占いの概要
夢占いでは、夢の中で登場した印象的なものをシンボルとして夢の中身を解釈をするものであるりますが、東洋と西洋では同じ内容の夢でもその解釈が異なるものがあり、解釈には、シンボルに対する一般的な知見や過去の経験則が用いられます。
地域や社会によっては俗信として語り継がれているものもあります（一例として「一富士二鷹三茄子」など）が著名でありますが、内容の類似点からその出典の基礎になったものとして考えられるものに、真書、偽書などの諸説はあるものの、古来中国やわが国に伝えられきた、周公解夢全書や神霊感応夢判断秘蔵書（伝、安倍晴明著）などがあり、わが国での夢占いの解釈における参考書的存在や底本として用いられている例も散見されます。
ただし、夢を見た人がそのシンボルに対して一般の感覚とは異なる特殊な印象を抱いていた場合は、一般的な解釈と異なる解釈が必要になる場合もあります。
例えば、「犬」は通常、友情の象徴であるが、夢を見た人が今までに凶暴な犬にしか出会ったことがないならば、「犬=友情」とは別の解釈を用いる場合があります。
葬式や火事など現実社会では縁起が悪い内容の夢（悪夢）を、「逆夢」として表現し、縁起直しや反対に良いことが起きる予兆とする解釈を用いる場合もあり[1]、周公解夢全書の第十八篇、哀樂病死歌唱の「見人死自死者吉」や、第十九篇、佛道僧尼鬼神の「燒香禮拜皆大吉」などもこの解釈に基づくものとおもわれます。
ただし、夢がストーリー仕立てになっていたり（自分が勇者で悪いドラゴンを倒すなど）、夢を見ている時の環境に由来していたり（トイレに行きたいときにトイレに行く夢を見るなど）する場合に登場するシンボルは、夢占いの対象ではないと考えられています。
夢占いの代表的なシンボルと解釈例
- 銃 - 男性器
- 靴 - 女性器
- 虎 - 虎を手なづける夢は、名声や金銭を手に入れる予兆
- 龍 - 急激な成長、飛躍、昇華。白龍は富の象徴
夢占いの立脚点
ヨーロッパでは紀元前1世紀のダルディスのアルテミドルスによる夢の著作が有名です。
また、東洋においても、周公解夢全書などが編まれたことなどからもわかるとおり、古代中国[2]や、韓国[3]、日本においても『古事記』、『日本書紀』をはじめ中世[4]、江戸時代の1713年（正徳3年）『諸夢吉凶和語抄』の出版など洋の東西を問わず、夢が吉凶の予兆とされることは多かった。
大抵は、不安な夢を見た場合に不吉なことが起こるのではという感応呪術の域を出ないもので、根拠はほとんどありません。
夢を占いから学術的研究の対象にまで持ち上げ夢分析をはじめたのはジークムント・フロイトでした。
彼は『民話の中の夢』をダーフィト・エルンスト・オッペンハイムと共著し、著作独: Die Traumdeutung（1899年 出版1900年 『夢判断』）は、現在でも夢占いのシンボル解釈に多く取り上げられています。
そのため、精神病理学的判断を重視する立場からは、夢占いではなく夢判断などと呼ばれることがあります。
ただし、夢判断に登場するシンボル解釈はフロイトの個人的な解釈が多く偏っていると批判されています。
フロイトの同志で、後に袂を分かったカール・ユングは、フロイトとは異なったシンボル解釈によって独自の夢分析を行ないました。
フロイトやユング以降の生理学・心理学研究の進展により、2006年現在では、夢は記憶システムの機能の一部とする見方が一般的になりつつあります。
タカラトミーより望む夢を見ることのできるという玩具が発売されています。
「wikipedia 参照」
